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電気の安全使用ガイド>付けていますか漏電ブレーカー・中性線欠相にご用心!

 

 

分電盤のトラブルにご注意ください。

 

 

 

電気設備は誰のもの?

弊協会では、電力会社から委託を受けて、4年に1回以上、ご家庭の「電気設備の安全調査」(定期調査)を実施しています。調査の結果、不適合な箇所があれば、その内容と改修の方法、改修しなかった場合に起こり得る事象等をお知らせしています。
電気は、電力会社の電柱から引き込み線を介してご家庭の建物などに接続され利用できるようになっていますが、これらの設備がすべて電力会社の設備というわけではありません。では、どこまでが電力会社の設備で、どこからがお客さまご自身の設備なのでしょうか。

 

責任分界点

 

上の図のように、電柱からご家庭の建物などに取り付けられた引込線までは、電力会社の設備です。そして、引き込み線と建物側の接続部分である引込線接続点(責任分界点と呼びます。)が、お客さまと電力会社との財産及び責任の境界となっています。
この引込線接続点よりも建物側にある設備(メーターは除きます。)が、お客さまの設備となるわけです。

 

 


分電盤の役割

分電盤の役割建物内に設置されている分電盤も、もちろんお客さまの設備です。分電盤内には、漏電ブレーカー、安全ブレーカーなどの安全装置が取り付けされており、配線や電気器具に異常が発生した場合に、感電や漏電火災などを未然に防ぐ働きをもっています。
漏電ブレーカー
屋内配線や電気機器の漏電を感知した場合、電気を自動的に遮断する装置。
安全ブレーカー(配線用ブレーカー)
分電盤から分岐する配線にそれぞれ取り付けられ、許容電流を超えた電流が流れた場合、電気を自動的に遮断する装置。


 

 

 

分電盤の役割

 

ご家庭の電気配線の方式は、大きく分けて2種類あります。引込線接続点から分電盤に接続されている電線が2本(黒・白)の場合は「単相2線式配線」、電線が3本(赤・白(中性線)・黒)の場合は、「単相3線式配線」(以下単3回路)といいます。
単3回路は配線のつなぎ方によって100Vと200Vを同時に使用できるという特徴があります。エアコンなど電気製品の大型化やIHクッキングヒーター等の普及など家庭用200V機器の種類が増え、単3回路が増加しています。

 

中性線欠相の例

 

中性線欠相が起きると、ご家庭内にある照明器具やテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品に100V以上の電圧(過電圧)が加わり故障します。ご家庭内の家電製品ほとんどが故障し、数十万円の被害となる例もあります。(一般に中性線欠相による故障はメーカーの保証対象外として有償修理となるようです。)
なお、中性線欠相が起きても、中性線欠相保護付漏電ブレーカーが設置されていれば、過電圧を検知して瞬時に電気を遮断し、ご家庭内の配線に繋がる機器類を保護することができます。

 

安全のため(財産を守るため)中性線欠相保護付漏電ブレーカーに交換しましょう。
電気工事に関する内線規程では、平成7年(1995年)から単相3線式配線における漏電ブレーカーは中性線欠相保護機能付きのものとすることが定められています。
しかし、それ以前に建てられた建物等の場合は、保護機能がついていないことがありますので、交換することを強くおすすめします。
なお、配線方式と漏電ブレーカーの中性線欠相保護機能の有無の確認の仕方は以下のとおりです。


機能有無の確認

(参考)沖縄電力発行「でんきを安全に使用するために」、国民生活センター「住宅用分電盤のトラブルに注意!」


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